第10回 ESR夏の学校のお知らせ

概要
「スピン科学の基礎と実践」の習得を目指し、講義タイトル「電磁波分光法としての電子スピン共鳴(ESR);山内担当」、「ESRとサイクロトロン共鳴の基礎;秋元担当」、「スピン緩和の基礎と動的スピン系への応用;鐘本担当」のもと、基礎から実践への繋ぎをしっかりと勉強します。講義とともに、講師を含めた参加者の研究・自己紹介や多くの質問の時間を設定しています。参加者相互の親睦を図ることも本校の重要な目的の一つであり、すべて泊まり込み方式で行います。なお、入門編については、SEST学会の「入門セミナー」(http://www.sest.gr.jp/をご参照下さい。

会期
平成24721()723(

会場
ANAホリデイ・イン仙台 (984-0051 仙台市若林区新寺1-4-1)
(Tel022-256-5111http://www.anaholidayinn-sendai.jp/index.html

講師と講義内容
山内清語先生 (東北大多元研)
電磁波分光法としての電子スピン共鳴(ESR)

主な内容
電子スピン共鳴法の基礎
○ESR法の基礎
スピンハミルトニアンを概観して、電子スピンの受ける相互作用について述べる。その相互作用がCW-ESR信号やpulse-ESR信号でどのように観測されるか、簡単な例を示して述べる。
○ブロッホ方程式
ブロッホ方程式を解いて導かれる磁場中での磁気モーメントの運動について、スピン歳差運動の様子や、パルスマイクロ波によるFIDの様子、あるいはパルスマイクロ波列によりエコー信号が発生する様子などを視覚的に提示し、イメージを持ってもらう。
 
秋元郁子先生 (和歌山大システム工学部)
ESRとサイクロトロン共鳴の基礎
主な内容
サイクロトロン共鳴の基礎と応用
○サイクロトロン共鳴法
○時間分解サイクロトロン共鳴法
電子とマイクロ波とのもう一つの共鳴であるサイクロトロン共鳴について述べる。サイクロトロン共鳴法は、電子スピン共鳴法とほとんど同じ装置系で実施でき、磁場中での自由キャリアの回転運動とマイクロ波電場との共鳴応答から、キャリアのバンド有効質量を求めることができる手法である。最近、時間分解ESR装置を適用し、時間分解能 15nsでの測定から、半導体においてパルス光励起で生成した光キャリアのダイナミクスを観測することも可能となって来た。その原理について説明する。


鐘本勝一先生 (大阪市大院理)
スピン緩和の基礎と動的スピン系への応用

主な内容
○電子スピン緩和の基礎
ESRにおいて電子スピン緩和時間は、線幅の起源を考える意味でも重要なパラメータの一つである。はじめに電子スピン緩和の起源について学び、その測定方法についてパルスESR法の基本的事項も踏まえて説明を試みる。
○スピン緩和の動的スピン系への展開
緩和時間の測定結果を、固体中のスピンを中心とした動的スピン系に展開するための基礎について説明する。π共役ポリマー中のキャリアスピンを例としてとりあげるが、分子全般に適用できるような説明を心がける。


参加者
大学院生 (分野・学年を問わず、学部学生・ポスドクも相談に応ず)

参加申込方法
1. 氏名(ふりがな)、2. 所属・研究室名、学年、3. 連絡先(研究室住所、電話番号、e-mailアドレス) を明記して、e-mailにてお申し込みください。
学生、院生の場合は、できるだけ研究室単位でとりまとめてお申し込みください。

締切
68() 定員(30)になり次第締め切り 

参加費
学生20,000円、一般 30,000  (宿泊費・食事・テキスト代などを含む)



問合せ・申込先
〒606-8585
京都市左京区松ヶ崎御所海道町 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 生命物質科学専攻 櫻井康博
e-mail: d0811005あっとedu.kit.ac.jp(あっと→@) 
TEL: 075-724-7807


主催 電子スピンサイエンス学会
共催 日本化学会
協賛 日本物理学会、日本薬学会

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